サントミューゼ(上田市交流文化芸術センター・上田市立美術館)

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【レポート】群馬交響楽団 上田定期演奏会-2026夏- 関連プログラム アナリーゼ・ワークショップ特別編(辻󠄀彩奈&五十嵐薫子)

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群馬交響楽団 上田定期演奏会−2026夏− 関連企画 アナリーゼ・ワークショップ特別編 辻彩奈&五十嵐薫子

開催日
時間
19:00~
会場
サントミューゼ 小ホール

 リサイタルをより深く楽しんでいただくために、公演で演奏される楽曲の魅力を演奏者が分かりやすくお伝えします。

 辻󠄀さんは三大ヴァイオリンコンチェルトのひとつ、メンデルスゾーンの『ヴァイオリン協奏曲』を、五十嵐さんはラフマニノフの『ピアノ協奏曲 第2番』を、それぞれの上田との関わりも交えつつ解説しました。

ソリストの多彩なイメージを共有する時間

 コンチェルトがいちばん好きという辻󠄀さん。小学3年生の時に初めてこの曲に出会い、節目に演奏してきた特別なレパートリーだそうです。「私の中のメンデルスゾーンのイメージは、上品で洗練されていてとても美しい音楽を書く人です」。冒頭はわずか2小節の前奏で哀愁漂う美しい主題が奏でられます。堂々とした第1楽章、無言歌のような第2楽章、そして「ティンカーベルのような妖精がキラキラ飛んでいる」第3楽章。「幸福感あふれる第3楽章は特に、オーケストラのみなさんも幸せそうに弾いていて、音楽をやっていてよかったといつも思います」。

 舞台転換を経て後半は五十嵐さんによる解説です。今回が人生初だというアナリーゼは、「私が何を“妄想”しながら練習しているか」を、第1楽章に絞って伝える趣向です。五十嵐さんがこの曲につけたコピーは「運命の鐘の音を聞きながら、悩み諦めそうになりつつもがく人間がどう運命と和解するか物語」。ロシア人が生涯ともに生きる教会の「鐘の音」、行きつ戻りつする「悩み」、そしてそれでも前に進む「行進」の3つのモチーフが、形を変えながら散りばめられています。

 最後はおふたり揃ってフランクの『ヴァイオリン・ソナタ』から第4楽章を演奏し、客席からは大きな拍手が送られました。アナリーゼ・ワークショップでしか聞けない演奏者のイメージに、お客様も興味深そうに耳を傾けていました。

取材・文:くりもときょうこ