山本鼎(やまもとかなえ・1882-1946)は、明治から昭和にかけて、洋画家・創作版画家、また美術教育運動家として活躍しました。
愛知県岡崎市に生まれましたが、5歳で上京し、少年のころから木版工房で版を彫る職人として修業を積みました。東京美術学校西洋画科で黒田清輝らに師事し、その後フランスへ留学。若くして美術のジャンルとしての「創作版画」の確立に貢献した芸術家です。それまで絵師・彫師・摺師の分業で制作されていた木版刷りの浮世絵等と異なり、画家自ら全工程を担う(自画・自刻・自摺)版を使った絵画、すなわち「版画」という概念が誕生したのです。
また帰国後は、版画家・洋画家としての活動に加え、子どもたちの自由な表現を伸ばす「児童自由画教育運動」、農村民が副業として工芸品制作を行う「農民美術運動」に力を注ぎ、後半生の時間の多くをこの運動に費やしました。
当館では、山本鼎が制作した創作版画や洋画などをはじめ、児童自由画教育運動や木片(こっぱ)人形をはじめとする農民美術運動に関する資料を所蔵・展示しています。
※展示作品は、コレクション展の会期に合わせて展示替えを行っています。
展覧会名 | 常設展示 山本鼎コレクション |
会場 | サントミューゼ 上田市立美術館 2階常設展示室 |
会期 |
サントミューゼの休館日、2階展示室の休室日以外は、通年でご覧いただけます。 |
時間 | 9:00~17:00 (最終入場は16:30まで) |
料金 | <当日券> 一般 300(250)円 高校・大学生 200(150)円 小・中学生 100(80)円 ※( )内は20名以上の団体
・障害者手帳携帯者および介助者1名は無料 ・上田地域定住自立圏域内に居住する小・中学生、高校生が観覧する場合は、無料。 |
作家紹介 | |
作品リスト | |
お問い合わせ | 上田市立美術館 0268-27-2300 |