サントミューゼ(上田市交流文化芸術センター・上田市立美術館) おかげさまでサントミューゼは10周年

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【レポート】BLACK BOTTOM BRASS BAND 長野大学・上田西高等学校コンサート

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会場
サントミューゼ

BLACK BOTTOM BRASS BAND
長野大学ミニコンサート・上田西高等学校コンサート

 


1月27日(金)ランチタイムコンサート at 長野大学

サントミューゼ開館時から毎年上田を訪れているBLACK BOTTOM BRASS BAND。

7人編成ブラスバンドの迫力と高揚感あふれるサウンド、会場と一体になるパフォーマンスで、老若男女問わずファンを増やしています。

 

1月29日にサントミューゼで行われるライブに先駆けて、この日は長野大学キャンパス内のホールでランチタイムコンサートを開催しました。

 

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小気味良いスネアドラムの音と共に客席後方の扉が開き、「こんにちは!」と7人がマーチングで登場。

ホーン(管楽器)と打楽器、体の芯に響く力強さと楽しさが同居した音で気持ちを一気にさらっていき、ホールは一瞬にしてお祭り空間に。

手拍子で迎える客席も、いつしか笑顔に変わっています。

 

「外は寒いですが、中はポカポカいきましょう!」とトロンボーンのYASSYさん。

高らかなホーンで始まったのは、踊り出したくなる陽気なオリジナル曲「ストロベリーダンスアワー」です。

ソロパートでは拍手と歓声が沸き、曲と共に客席のテンションも上がっていくのを感じます。

 

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続く「ワッショイブギ」は、客席も「わっしょい」の掛け声で参加。

演奏はもちろん曲の合間の関西弁トークで観客の心をつかみ、バンドメンバーもぴょんぴょんと飛び跳ねてあおります。

会場が一体になるこのグルーヴ感こそ、彼らのライブの醍醐味です。

 

「こんなアカデミックな雰囲気のホールで、YASSYが裸足で『わっしょいわっしょい』と言っている姿が楽しい」とサックスのMONKYさん。

「僕らも大学でバンドを結成して、19歳からずっと一緒。みなさんも大学生活、楽しく過ごしてください」。

 

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24年前、ニューオリンズから来たバンドのライブに衝撃を受けてバンドを結成したメンバー。

続いての「ダウンバイザリバーサイド」は、メロディーが美しいニューオリンズの古い曲ですが、躍動感あふれるアップテンポにアレンジして演奏します。

ホーン隊のスイングや随所で入る歌声も楽しく、手拍子しながら体を揺らす人も。

 

最後の曲「聖者の行進」は、心踊るスネアドラムとバスドラムの掛け合いや歌声、自由に吹き鳴らすホーンの演奏が一つに収束していく様子まで、BLACK BOTTOM BRASS BANDの魅力を惜しみなく見せてくれました。

 


1月27日(金)ミニコンサート at 上田西高等学校

 

高校の音楽の授業で開催したミニコンサート。

「グローリーグローリー」を演奏しながら入ってきた7人、音楽室をにぎやかな音で埋め尽くしました。

生徒たちは間近で鳴る音の迫力に少し驚いた様子を見せつつ、手拍子で迎えます。

 

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「僕らが演奏するのはジャズという音楽です。体の力を抜いて、自由に感じて」とYASSYさん。

「みんな、声出る? 音楽では体の力が抜けると、思っていることや考えていることが声に出たりするんです。今日はそんなところまで遊んでみましょう」

一人ひとりの目を見て気さくに話すメンバーに、生徒もだんだん笑顔になっていきます。

 

掛け声で参加する「ワッショイブギ」では、最初は照れからかあまり声が出ない生徒たち。

曲の合間、「みんなの中にあるいらないもの、あるでしょ?」とのYASSYさんの問いかけに、一人の生徒が「ストレス」と答えます。

「ストレス、この音楽室に吐き出していきましょう!」と声を出す練習をするうちに、だんだん威勢のいい声が出るように。

 

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さらに「みんなの上に広がる上田の空は、世界につながっています。この空をみんなで上げていくで!」と手のひらを上に上げ、音に合わせて空を押し上げるように「わっしょいコール」。

全員で一つの神輿を担いでいるかのような動きで、一体感が生まれました。

 

曲の後は、トランペットのYUTA919さんが一つひとつの楽器とメンバーを紹介。

「音が大きい、ドキドキ製造マシーンのベースドラム」 「ノリノリ担当、スーザフォン」と、ユーモアあふれるトークに笑いが起こります。

 

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続いてはジャズの名曲「Sing, Sing, Sing」。

演奏前にはジャズのリズム「裏拍」を手拍子で練習したり、いろいろな高さの声を試したり。

さらに「好きな場所で聞いてみよう」と、生徒たちは席を立ってメンバーの横や後ろなど好きな場所に移動し、手拍子で演奏に参加します。

メンバーも立ち位置を変えながら演奏し、スネアドラムのSEIYAさんが中央で圧巻のソロ演奏を魅せると拍手が沸き起こりました。

 

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メンバーへの質問タイムでは「バンドを始めたきっかけは?」「年齢は?」などが続き、「彼氏ができない」という悩み相談では、MONKYさんが「その積極性があれば大丈夫!」と答える一幕も。

 

そして最後の曲は「聖者の行進」です。

スーザフォンやリズム隊の見せ場で盛り上げ、7人の個性あふれる演奏でフィニッシュ。

アンコールのオリジナル曲「Screamers High」も手拍子や掛け声で盛り上がり、楽しい1時間の授業が終わりました

 

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