【レポート】仲道郁代 芸術家ふれあい事業
仲道郁代 芸術家ふれあい事業~丸子地域~
10月2日にオープンを迎える上田市交流文化芸術センター。
ホール施設や上田市立美術館、スタジオなど様々な催しが行われる上田市の文化拠点として利用されます。
上田市では文化の薫るまちづくりを進めるため、施設以外でも多くの文化に触れる機会をつくっていきます。
その一つとして、『芸術家ふれあい事業』を開催します。
これは、様々なアーティストが一定期間滞在しながら音楽活動を行う(アーティスト・イン・レジデンス)事業の一環として、
上田市にある全25校の小学校と、9つの地域
「上田中央地域」、「上田西部地域」、「上田城南地域」、「神科・豊殿地域」、「塩田地域」、「川西地域」、「丸子地域」、「真田地域」、「武石地域」
でのコンサートを開催します。
その第1回目は、日本を代表するピアニスト 仲道郁代さんにお越しいただきます。
仲道さんは、丸子地域でワークショップや小学校アウトリーチ、またコンサートなど非常に多くの活動を行っていただきます。
丸子地域のホール、丸子文化会館(セレスホール)でのコンサートが、5月25日に開催されました。この日は5月の終わりで新緑がとても美しい五月晴れです。
テレビや雑誌などにもご出演が多い仲道さんが、セレスホールでの、しかも500円で聴けるコンサートとあって、開演前からチケットを求める長蛇の列ができました。
セレスホールでは、ベーゼンドルファー製のピアノが設置されており、
仲道さんが大好きというショパン、また美しい旋律の裏にあるメッセージを感じるというベートーベンの楽曲など、
1時間という短いコンサートでしたが会場からの大きな拍手とともに終演しました。
翌日から塩川小、西内小、丸子中央小、丸子北小など
東西に長い丸子地域の小学校をまわりました。
目に見えない音を風船の振動で感じたり、絵から連想する音楽を探してみたり、
テストもない、感じたものが正解という芸術の持つ包み込む力と、
仲道さんの持つ不思議な優しく、でもエネルギーにあふれる人柄に
小学校の子どもたちの中に何かが残ったのではないでしょうか。
このほかにも、高校吹奏楽部や中学生などに向けてのワークショップも行い、
参加した生徒たちは一流演奏家のテクニックやパワーに圧倒されながらも、
仲道さんと音楽を通じた交流を、笑顔で過ごしていました。