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鈴木ユキオ コンテンポラリーダンス公演『20のカラダの証』

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鈴木ユキオ コンテンポラリーダンス創造公演

「20のカラダの証」

2017年7月23日(日)at 大スタジオ

 

5日間という短いスケジュールの中で舞踏家の鈴木ユキオさんとともに17人の一般参加者がダンスを創造してきました。

この日は午前中にゲネプロをして最終調整を行い、いよいよ本番です。

 

 

第一部は鈴木ユキオさんによるソロ公演で、「number NINE」―short version」を披露。

 

深海のような静けさ、爆発寸前のみなぎるエネルギーなど、言葉と、色と、音と、身体が混ざり合って観る者一人ひとりに何かしらの景色とストーリーを自由に思い浮かばせるダンスがくり広げられていきます。

 

 

その身体はとどまることなく常に流転していき、瞬きを忘れるくらい集中して見続けてしまう。

人間の身体から放たれるエネルギーと対峙しているようなダンスでした。

 

つづいて、まっ暗な大スタジオに5カ所だけ丸くスポットライトが当たり、いよいよ第二部がスタート。

 

 

今回最年少の14歳の中学生を中心に5人が静かに登場して、その光の中に浮遊する何かを探り始めました。

それぞれが浮遊する何かを手で追いかけるだけでも、その手のしなやかさや表現はさまざまでその動き方はまるで水族館のクラゲを観賞しているような気分。

 

 

静寂に満ちたステージの中で、ワークショップで幾度も練習した「ディレクションに従う」動きが空気をかき回し始めました。

1人が身体の一部分を押したり、引いたりするディレクションに合わせて、その動きの進行方向にただ身体を預けるようにして動いていくその様子は、まるで宇宙空間を連想させました。

 

少しずつ登場人物が増えていき、5日間のワークショップで積み重ねた多様な身体の動きによって、徐々に静的空間から動的空間へと変化していきました。

ステージに17人が揃って踊り進めていくラストは異なる動きが見事に調和。

まるでオーケストラの演奏を観るかのような一体感と迫力が生み出されていく中でどんどん音響も大きくなり、わずかに恐怖を覚えるような緊迫感から一転、ラストは突然に、不気味なほどの静けさを持って訪れました。

 

 

終演後、たくさんの拍手に応える17人の表情はとてもおだやかで、やり遂げた充実感に満ちていました。

わずか5日間のワークショップですばらしいステージに仕上げ、「今日が一番すばらしかった」と鈴木さん。

最年少で参加した女子中学生は

最近はダンスが楽しいと思えなくなっていました。

でも今回のワークショップを経てあらためてダンスを続けていきたいと思えました!」

といううれしい声も。

 

 

 

慌ただしくもエネルギッシュな日々をふり返って、

「制作期間はとても短かったけれど、だからこそ集中力を持って完成度を高めることができたと思う。

でも期間が長ければ、また違った作品も生み出せるのでチャンスがあれば挑戦してみたいですね」

と鈴木さん。

 

 

毎日、筋肉痛をこらえながらがんばった参加者たち。

「20のカラダの証」には、彼ら一人ひとりの生命力にあふれ、踊る喜びに満ちた「カラダ」が、たしかに存在していました。