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【レポート】アーティスト・イン・レジデンス~沢崎恵美・中鉢聡

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6月9日にサントミューゼでリサイタルを行う、ソプラノ歌手の沢崎恵美さんとテノール歌手の中鉢聡さん。5月に上田市内の小学校や施設を訪れ、歌声を楽しませてくれました。

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5月17日(木)沢崎恵美クラスコンサート at 清明小学校

 

 

ピアニストの瀧田亮子さんと登場した沢崎さん。

 

 

最初に披露したのはナポリの民謡「オー・ソレ・ミーオ」です。空気を震わせるダイナミックな歌声に、児童たちは驚いた表情です。

この日は色を使ったワークショップも。沢崎さんが選んだ歌の詞を朗読し、続いてピアノに乗せて歌います。それを聴いた児童たちは、朗読と歌それぞれから心に浮かんだ色を色鉛筆で表現していきました。

 

 

例えば金子みすゞの「わたしと小鳥とすずと」。児童たちが描いた色はパステルから黒まで本当にさまざまで、一人ひとりの想像力が豊かに表れていました。

「こうした色のイメージなど、音楽はたくさんのことにつながります。音楽の授業が難しいと思っても、音を聴いて面倒だなと思ったら、違う何かをイメージして楽しんでみては」と沢崎さん。

最後は児童たちが「栄光の架橋」を合唱。沢崎さんは笑顔で拍手を送り、「歌詞の意味をイメージして歌うこと、そして笑顔で横隔膜を使って歌えば、きっとホールいっぱいに声が響きますよ」とアドバイスしてくれました。

 

 

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5月19日(土)地域ふれあいコンサート at 西部公民館

 

連日のアウトリーチを終えた沢崎さん、そしてピアニストの瀧田さん。コンサート当日は、アウトリーチに訪れた小学校の児童たちもたくさん会場に訪れました。沢崎さんはその授業の様子をふり返りつつ、訪れた人たちとの会話を楽しみながら、定番のオペラから歌謡曲まで幅広く披露していきました。

 

 

 

日本の歌謡曲や唱歌や童謡のメドレーでは、客席を促してみんなで合唱。大勢のお客様の声よりも響き、会場を満たすソプラノの音色は、あらためてプロの歌声の素晴らしさを感じさせました。

後半は、6月9日にサントミューゼで開催される沢崎さんと中鉢さん二人によるリサイタルで予定されている、オペラ「カルメン」ハイライトを披露。まるでカルメンのような雰囲気で客席を縫うように歩きながら歌う姿に、お客様はちょっと緊張しつつも、間近で聞く歌声に酔いしれていました。

 

 

終演後、何度も沢崎さんのコンサートに出かけているという市民からは「特に高音部の出し方におどろきました、本当に美しい声でした」との感嘆の声が上がりました。また、児童たちは最後まで残って沢崎さんと瀧田さんにサイン攻め。児童たちにとって、いかにクラスコンサートが楽しかったかがうかがい知れるようでした。

 

 

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5月23日(水)中鉢聡ミニコンサート at 侍学園 スクオーラ・今人

 

テノール中鉢さんによるアウトリーチ、5月23日は「侍学園 スクオーラ・今人(通称サムガク)」で行いました。

 

 

サムガクは、若者の自立を支援する民間の教育施設です。

ここで学ぶ10〜30代の生徒たちは、中鉢さんの声量に圧倒され、その歌声に魅せられました。

 

 

彼らの反応の良さに中鉢さんも刺激を受け、途中、自らピアノの前に立ち、生徒に発声を促す場面も。

 

 

息を吸う際は、胸ではなくお腹をふくらませることを意識する。高い声を出す際は、上に伸びようとする木ほど根っこを張るように、足元を意識する。
実際にやってみることで、中鉢さんの言う「自分の身体を楽器にする」「息を使って声を出す」「息が一定でないと良い声が出ない」ことを実感しました。
「ひとりずつの良い声がある」という中鉢さんの言葉は、声楽をより身近に感じさせてくれました。

 

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5月24日(木)中鉢聡クラスコンサート at中 塩田小学校

 

この日は上田市立中塩田小学校で行いました。午前と午後の2回にわたり、5年生が中鉢さんの歌声に耳を傾けます。

 

中鉢さんが歌う最初の発声でその声量に驚いた子が、椅子の上で小さく飛び上がる姿も見受けられました。

「オー・ソレ・ミオ」「帰れ、ソレントへ」とイタリア語の歌が続くと、中鉢さんは「言葉がわからないといって心のシャッターを降ろしてしまわず、歌の世界を感じてください。世の中にはみんなの知らない良い歌がたくさんあります」と子どもたちに語りかけました。
中鉢さんの歌声を追いかけて「フニクリ・フニクラ」を歌ううちに、たどたどしかった子どもたちの歌声が、最後は見事な合唱にまとまりました。

 

子どもたちは最後に「大きな声でびっくりした」「外国の歌ばかりだったけど楽しかった」という感想を話していました。

 

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5月25日(金)中鉢聡ミニコンサート at ケアホーム上田

 

この日の会場は介護老人保健施設「ケアホーム上田」。

 

 

ホールを埋める入所者や地域の方の前に登場した中鉢さん、豊かな表情や動きとともにイタリア語で歌い、歌詞に合わせて客席の女性の手を取るなどオペラの雰囲気を表現します。客席の皆さんも首を揺らして曲に乗り、ワンコーラスごとに拍手がわき起こりました。

 

 

さらに懐かしい日本の歌も披露。「一緒に歌いましょう」と始まった「浜辺の歌」は穏やかながら大きなハーモニーが生まれ、皆さん一様に音楽を楽しんでいる表情でした。

盛り上がったのは、「雪国」イタリア語バージョンです。曲名を告げず歌い始めましたが、ピンときた客席は大盛り上がり。「カンツォーネと言うと難しそうですが、コブシが回るところは日本の演歌に似ているんです」と中鉢さん。

 

 

「もう1曲!」のリクエストでアンコール2曲とともに幕を閉じたこの日。訪れた人は「イタリア語の歌はなかなか聴けない。素晴らしかった」「元気をもらったので明日からまた頑張れます」と笑顔で話していました。


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