NPO法人 劇空間夢幻工房 劇団本公演 PLANNING STAGE vol.16
長野県内3都市巡回公演
『維新の彗星 ~信州の偉人 赤松 小三郎~』上田公演
原作/江宮隆之著『龍馬の影』
脚本・演出/青木由里(日本演出者協会&日本劇作家協会会員)
■あらすじ■
上田市出身で大学4年の清治、飛鳥、潤太郎は、幼馴染みで天文マニア。帰省中の3人は、しし座流星群の火球が目撃可能というニュースを見て、月窓寺で待ち合わせる。このお寺には「赤松小三郎 遺髪の墓」がある。
3人は高校3年の時、選挙制度改正により18歳で投票を体験。大学に進学後、教師を目指す飛鳥は政治に関心があるが、清治と潤太郎は関心なし。歴女でもある飛鳥は卒論「日本で初めて議会政治を唱えた信州の偉人 赤松小三郎」を執筆中。
清治が生まれた日、流星群の火球が上空を通過。以来、火球が通過すると不思議な夢を見るようになった。大学で天文学を学ぶが、自分の進路を決めきれず悶々と悩む日々。
月窓寺で火球を見た清治は、不思議な夢どころかナント!幕末にタイムスリップしてしまう。そして自覚がないまま上田藩士・赤松小三郎(※)の人生を体験することになり・・・
※赤松小三郎
信州上田藩の貧しい武家に生まれた赤松小三郎は、幼少期から算盤と数学が大好き、凧づくりが得意で、太郎山の向こうの世界に思いを馳せていた。
成績優秀で学問好きな小三郎は、上田藩の許可を得て江戸に留学。内田弥太郎の「マテマティカ塾」に入塾するが、黒船来航に衝撃を受け、欧米の語学や技術を貪るように学ぶ。上田藩主の松平忠固、勝海舟、佐久間象山や外国人との出会いが小三郎の運命を変えていく。鎖国から開国に転じた日本は、尊王攘夷VS公武合体、佐幕VS倒幕の争いが激化し、徳川幕府は崩壊の道を突き進む。平和的解決を目指す小三郎は「天幕一和」を唱え、議会政治による国民国家を目指して、戦争回避の道を模索し懸命に奔走する。そして――――――
現代の若者は、小三郎の志を受け継ぐことができるのか――――――。