概要
大正から昭和にかけて活躍した木版画家・川瀬巴水(1883-1957〔明治16-昭和32〕年)。近代化の波が押し寄せ、街や風景がめまぐるしく変貌していく時代に、巴水は日本の原風景を求めて全国を旅し、庶民の生活が息づく四季折々の風景を描きました。巴水とともに木版画制作の道を歩んだのが、新時代の木版画「新版画」を推進した版元の渡邊庄三郎(現・渡邊木版美術画舗初代)や彫師、摺師といった職人たちです。四者は一体となって協業し、伝統技術を継承しながらもより高度な技術の活用を求めました。そして新たな色彩や表現に挑み続け、「新版画」を牽引する存在として人気を博します。
本展では、季節や天候、時の移ろいを豊かに表現し「旅情詩人」とも呼ばれた川瀬巴水の画家としての生涯を、初期から晩年までの代表的な作品とともに紹介します。まとめて観る機会の少ない連作(シリーズ)も含め約180点を展示し、叙情的な巴水の世界へと誘います。

1925(大正14)年

1930(昭和5)年

スティーブ・ジョブスを魅了した巴水の美
アップル・コンピュータの共同創業者スティーブ・ジョブスは、日本の新版画を愛し、特に川瀬巴水はお気に入りの作家でした。《西伊豆木負》はジョブスが銀座で購入した中にも含まれていた作品です。
上田展限定
巴水が描いた長野県の風景5点を特別展示

※作品所蔵先はすべて版元・渡邊木版美術画舗
展覧会名 川瀬巴水(かわせ はすい) 旅と郷愁の風景
会場 サントミューゼ 上田市立美術館 2階企画展示室
期間 2025年9月12日(金)~11月16日(日)
休館日 火曜日(祝日の場合はその翌日)・・・9/23(火)開館、9/24(水)休館
時間 9:00~17:00 (最終入場は16:30まで)
主催 川瀬巴水展実行委員会(上田市・上田市教育委員会・信濃毎日新聞社・NBS長野放送)
特別協力 渡邊木版美術画舗
資料提供 大田区立郷土博物館
企画協力 ステップ・イースト
観覧料
当日券 | 前売券 | |
---|---|---|
一般 | 1,300円(1,100円) | 1,100円 |
高校・大学生 | 600円(500円) | ➖ |
小・中学生 | 400円(300円) | ➖ |
※前売期間: 7月2日(水)~9月11日(木)まで各プレイガイドにて販売
※コレクション展Ⅱ 及び山本鼎コレクション展示もご覧いただけます。
※障害者手帳携帯者は半額、その介助者は1名無料(障害者手帳をご提示ください)
※未就学児は無料
※高校生以上は学生証をご提示ください
プレイガイド
【前売券・当日券】
- 上田市立美術館ミュージアムショップ
【窓口】9:00〜17:00(休館日を除く) ※現金のみ - セブンチケット(セブンコード:111-375)
【WEB】https://7ticket.jp/s/111375
【店頭】セブンイレブン「マルチコピー機」 - ローソンチケット(Lコード:32785)
【WEB】https://l-tike.com/
【店頭】ローソン・ミニストップ「Loppi」
関連イベント
①新版画の摺りの実演
日 時: 9月21日(日) 13:00〜(90分程度)
会 場: 市民アトリエ・ギャラリー
講 師: 解説:渡邊章一郎(渡邊木版美術画舗 代表取締役)
実演:渡辺英次(渡邊版木版摺師)
定 員: 60名(事前申込制・先着)
料 金: 無料(要観覧券または半券)
申込期間: 9月5日(金)9:00〜9月10日(水)17:00
※先着順、定員になり次第受付終了
②展覧会監修者講演会「川瀬巴水の版画世界」
日 時: 10月5日(日) 10:00〜(90分程度)
会 場: 多目的ルーム
講 師: 岩切信一郎(美術史家)
定 員: 60名(事前申込制・先着)
料 金: 無料(要観覧券または半券)
申込期間: 9月19日(金)9:00〜9月24日(水)17:00
※先着順、定員になり次第受付終了
③夜のさんぽミューゼ(夜間観覧)
日 時: 10月10日(金) 18:00〜20:00 ※トークは18:30開始
会 場: 2階企画展示室及びホワイエ
講 師: 当館学芸員
定 員: 20名(事前申込制・先着)
料 金: 2,000円 ※観覧料を含む ※各種割引は適用できません
申込期間: 9月26日(金)9:00〜10月1日(水)17:00
※先着順、定員になり次第受付終了
④当館学芸員によるギャラリートーク
日 時: 10月18日(土) 13:30〜(40分程度)
会 場: 2階企画展示室及びホワイエ
申 込: 不要
料 金: 無料(要観覧券)
チラシ
お問い合わせ
上田市立美術館 0268-27-2300 (受付時間 9:00〜17:00/火曜日休館)