【レポート】アナリーゼ・ワークショップ Vol.83 宮田大(チェロ)&大萩康司(ギター)
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アナリーゼ・ワークショップ Vol.83 宮田大(チェロ)&大萩康司(ギター)
- 開催日
- 時間
- 19:00~
- 会場
- サントミューゼ 小ホール
リサイタルをより深く楽しんでいただくために、公演で演奏される楽曲の魅力を演奏者が分かりやすくお伝えします。
5月のリサイタルを前に開催されたアナリーゼ・ワークショップは、小ホールを埋めるほどのお客様で盛況でした。
絶え間ない成熟と発見を積み重ねるデュオ
1曲目『さくらんぼの実る頃』は、おふたりの掛け合いの見事さに客席から長い拍手が送られました。
リラックスした雰囲気の中、曲への思いやチェロとギターの魅力が語られます。お互いの取り決めを音の対話で裏切り合って一期一会の音楽を楽しむと宮田さんが話せば、大萩さんは人間の身体特性に注目した4スタンス理論での観察で共演者への理解を深めると明かします。
また、演奏者は数小節後の音楽を感じながらプレイするので、お客様に届く時は「私たちが感じ終わった音」で、その時差はある種の秘密ごとという話も印象的でした。

5月9日(土)のリサイタルは時代も個性も大きく違うシューベルトとピアソラを軸とした構成。アヴェ・マリアをテーマとした2曲、「美しいものを美しいままに着色せず弾きたい」という『アルペジョーネソナタ』、そしておふたりが2018年の初共演で演奏した原点回帰の『ブエノスアイレスの四季』。それぞれの印象的なパートを弾いて、リサイタルへの期待を盛り上げてくださりました。

途中、宮田さんが「明日は大萩さんの誕生日です!」と『Happy Birthday to You』を弾き、お客様の歌声で祝うサプライズも。
最後はふたりの代表曲『キャラバンの到着』を演奏し、アナリーゼ・ワークショップでは珍しいカーテンコールで終わりました。
取材・文:くりもときょうこ