【レポート】Co.山田うん レジデントアーティスト事業 コンテンポラリーダンス アウトリーチ at 上田市立城下小学校
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Co.山田うん レジデントアーティスト事業 コンテンポラリーダンス アウトリーチ at 上田市立城下小学校
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ダンスカンパニー「Co.山田うん」のメンバーが、城下小学校でアウトリーチワークショップを行いました。3年生3クラスを2グループに分け、1コマ90分で開催。1コマ目の模様をレポートします。
自分の好きなダンスを見つけてほしい
体育館にやってきた子どもたちは、はだしになってやる気十分。どんな時間になるんだろうという期待が伝わってきます。ワークショップは、ニックネーム“おしお”こと須﨑汐理(しおり)さんをメイン講師に、“あーしょ”こと佐々木章晃(しょうあ)さん、“おもち”こと望月寛斗さんの3名で行われます。まずは講師の3人の動きを真似する準備運動から。「これがダンス?」という子どもたちの声に、おしおさんが「自由なダンスをやっていきたいと思います! 自分の好きなダンスを見つけてください」と答えると、早速踊り出す子もいました。



手のひらにありんこやゾウ、地球が乗ったら? 地面が斜めになったら? 自分が動物になったら? と想像しながら動く遊びでは、十人十色の個性的な動きにおしおさんが「ナイスです!」と声をかけます。

離れていても言葉がなくても伝わるのがダンス
次はジェスチャーでのじゃんけん列車です。じゃんけんして負けた人が後ろについて、列がどんどん長くなっていきます。あちこちで歓声と笑顔が弾け、一つにつながったところで輪になって動きます。速さやタイミングがずれると輪が切れる難しさがありますが、子どもたちは上手に力加減していました。「すごく難しいことができていて、みんな素晴らしい!」というおしおさんのエールで拍手を送り合います。


休憩をはさんで、体の1点だけ接して団子になるワークへ。数人ずつ団子から抜け出て、また違うところでくっつきます。


そして、『手のひらを太陽に』の音楽に合わせた振り付けのあるダンスへ。歌詞に出てくる生き物の動きは、前半の動物の動きが生きていました。
最後は、2~3人で1組になってお互いの動きを鏡のように真似するミラーダンスへ。アイコンタクトしながら途中でリードする人を変えながら、組をシャッフルしたり、お互いがだんだん離れていったり、速く動いてみたり……ここまでのワークでダンスの身体になった子どもたちの姿は、作品のように見えます。

「離れていても、言葉がなくてもつながれるのがダンスです。今日はたくさん目を合わせて笑い合えたんじゃないかな? ダンスで生まれたコミュニケーションで、毎日楽しく過ごしてください!」という、おしおさんの言葉で終わりました。
想像力を働かせ、お互いを感じながらたっぷり動いた子どもたちの表情は、当日の冬晴れの空のように輝いていました。
取材・文:くりもときょうこ
撮影:金井真一