サントミューゼ(上田市交流文化芸術センター・上田市立美術館)

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【レポート】三原未紗子 アナリーゼワークショップ

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みる・きく

アナリーゼワークショップ Vol.80~三原未紗子(ピアノ)

日時  2025年11月12日(水)19:00~ 
場所  サントミューゼ小ホール
お話  三原未紗子

リサイタルをより深く楽しんでいただくために、公演で演奏される楽曲の魅力を演奏者が分かりやすくお伝えします。

リサイタルで演奏する組曲「展覧会の絵」は、作曲家のムソルグスキーが親友の画家ハルトマンの急逝後に追悼展を訪れ、絵画を鑑賞する視点と会場を歩く体験を音楽で表現した作品です。興味深いのは、構成する10曲のモチーフとなった絵画が研究でおおよそ判明していること。全10曲と絵画のつながりをまとめた三原さんによる資料を元に、演奏を交えて解説しました。

例えば楽曲「チュイルリー」のモチーフとされるのは子どもを描いた作品。曲には子どもが遊んだりケンカをしてすねたりする様子が描かれています。三原さんの楽譜にも「ケンカ」「手を引かれて帰る」など解釈が書き込まれ、表情豊かに演奏しました。

組曲には曲の間をつなぐ短い曲「プロムナード」が繰り返し登場します。ハルトマンが地下墓地を訪れた時の絵から生まれた曲「カタコンブ」の後のプロムナードは調性が変わり、「死者へ何かを呼びかけているかのようです」と三原さん。「美術と音楽を共存させ、永遠に残る存在として構築した作品」という表現が印象的でした。

取材・文:石井妙子