サントミューゼ(上田市交流文化芸術センター・上田市立美術館)

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【レポート】ダンス作品兼演劇作品『ダンスの審査員のダンス』関連プログラム コンテンポラリーダンスワークショップ(講師:島地保武)

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ワークショップ

ダンス作品兼演劇作品『ダンスの審査員のダンス』関連プログラム コンテンポラリーダンスワークショップ(講師:島地保武)

開催日
会場
サントミューゼ 大ホール

1月公演のダンス作品兼演劇作品『ダンスの審査員のダンス』関連企画として、出演者のおひとり島地保武さんを講師に迎え、コンテンポラリーダンスのワークショップが行われました。入門者向けの回を取材しました。

イマジネーションが動きをダンスにする

参加者は7歳から70代まで、幅広い年齢と属性の20名が集まりました。夫婦や親子で参加している方もいます。大ホールの舞台上は広くて天井が高く、特別な高揚感があります。

島地さんはダンス作品兼演劇作品『ダンスの審査員のダンス』の役名で挨拶をして場を和ませ、「簡単に、でもイマジネーションを使いながら」立つところからはじめます。足の下の床、その下の空気、コンクリート、土、地層、地球の中心……と、どこまでも足が伸びていくイメージへ誘います。同じことを上でもやり、途方もない空間の中に自分の身体が在ることを想像します。

続いては、目で追いながら腕を上下左右前後に伸ばして手を叩きます。ニュートラルのポジションに戻った時も、「休憩ではなく、すぐに動き出せるように」とアドバイスが飛びます。今度は立方体の中にいるつもりで、8つの角を斜めに指差していきます。「腕を伸ばす時、引き込まれるように出すのか、優しく出すのか、考えてみてください」。さらに重心の移動にも意識を向けると、動きに個性が出てきました。「身体の“説得力”が大切です。見ている人にしっかり伝わるように」。動きをつなげてやってみます。「指した方向に何かがあると、見ている人が想像できるような身体を意識してください」。一連の動きは、モダンダンスの第一人者でダンス理論家のルドルフ・フォン・バランのメソッドに基づいているそうです。音楽に合わせると勢いと弾みが出てきました。

見せる/見ることで踊りはより輝く

いよいよ振り付けです。スコップを持ち地面を掘るような動作では、スコップの重さや大きさ、地面の材質や質感まで具体的にイメージします。さらに紐、イモなども出てきて、どんどん動きがつながっていきます。

一連の振りを、二人組になってお互いに見せ合います。「踊りは見せたほうがイキイキします。相手に伝え続けるように動いてください。見ているほうも大事。相手に同じエネルギーを伝えてください」。

島地さんは武道にも通じる身体の動かし方を通して、自分の身体を丁寧に扱うことを伝えます。参加者は半々に分かれて、それぞれが動きを見せ合いました。最後は参加者からのリクエストで、音楽に合わせて最初の動きをおさらい。参加者はすっかり踊る身体へ変化しています。動作がダンスになっていく過程を、想像力で丁寧になぞっていくワークショップでした。

取材・文:くりもときょうこ
撮影:金井真一