• 劇場・ホール
  • 美術館
  • 体験事業
  • 施設利用のご案内
  • お問い合わせ
  • HOME
  • 体験事業
  • 【レポート】カルテット・スピリタス サクソフォンリサイタル

【レポート】カルテット・スピリタス サクソフォンリサイタル

観る

カルテット・スピリタス サクソフォンリサイタル

 

2017年1月21日(土)に小ホールで行われたのは、ソプラノ、アルト、テナー、バリトンと4人のサクソフォン奏者で構成する「カルテット・スピリタス」のリサイタル。

昨年10月にアーティスト・イン・レジデンスの活動で上田に滞在し、小学校やイベントに訪れて楽しませてくれた彼ら。

満を持してのリサイタルに、小学生のいるご家族から吹奏楽部員の中高生、シニアの方まで幅広いお客様が訪れました。

 

170121_029

 

[プログラム]
R.コルサコフ/石毛里佳編:熊蜂の暴走
A.リード:サクソフォン四重奏のための「5つのカメオ」
A.デザンクロ:サクソフォン四重奏曲

 

内田祥子編:童謡秋冬メドレー
チャイコフスキー:アンダンテカンタービレ
ビゼー/伊藤康英編:カルメン幻想曲
G.M.ロドリゲス:ラ・クンパルシータ
岩永知佳:サクソフォン四重奏「赤」より“ブラジル”
沖縄民謡:てぃんさぐぬ花
音楽・福田洋介:紙芝居オペラ「MOMOTARO」(画・竹村育貴)

 

二部構成の前半はサックス四重奏を堪能するクラシカルな作品、後半は10月に発売した2枚のアルバム「Quartet SPIRITUS Collection Spring&Summer/Fall&Winter」の曲を中心にポップスや民謡を織り交ぜてと、レパートリーが広い彼らならではの充実のラインナップです。

 

一曲目は「熊蜂の暴走」。蜂の羽音を模した音色がスリリングに展開する早弾きの曲です。

魔法のような指使いが繰り出す緩急に富む音色は、縦横無尽に飛び回る蜂のよう。

飛んできた蜂を踏みつぶすジェスチャーが飛び出すと、客席から笑い声が起きました。

 

 

 

「10月以来の上田。“帰ってきた”という感じです」と笑顔の4人。 【10月の演奏活動の様子はこちら

「こんなに雪が積もるんだとびっくりしました」と、上田の冬に驚きつつも楽しんでいる様子。

ユーモアあふれるトークで会場を温めます。

 

170121_048

 

「吹奏楽の神様」と呼ばれるA.リードが唯一遺したサクソフォン四重奏は今日が初披露。

時に端正に、時に情熱的に、フルコースのように個性豊かな全5楽章に4パートそれぞれの見せ場や美しい和音が散りばめられ、サクソフォンだけでこんなにも色鮮やかな世界を描くのかと驚くほど。

 

続くA.デザンクロの「サクソフォン四重奏曲」は、初めて4人で取り組んだ思い入れのある曲。

4つの音が伸びやかに、かつ緻密に絡み合いながら、妖艶さや軽やかさ、物憂さと豊かな表情を紡いでいました。

 

170121_020

 

休憩を挟み第二部の開始時刻になると、後方からサクソフォンの音色。

扉が開くと、4人が演奏しながら登場です。

軽快な音楽とともに客席を練り歩き、目をつけた(!)お客様の前で立ち止まって至近距離で演奏するパフォーマンスに笑いと手拍子が起こります。

 

170121_028

 

 

後半は「もみじ」「雪」などの「童謡秋冬メドレー」から。

シンプルな旋律だからこそ透明感あふれる音色が胸を打ちます。

「カルメン幻想曲」は、通常オーケストラで演奏される曲をアレンジ。

聞き覚えのあるメロディーにカスタネットのリズムを思わせる細かいタンギング、華麗で起伏に富む展開に心が弾みました。

 

 

 

170121_045   170121_041

 

タンゴの名曲「ラ・クンパルシータ」では打楽器を思わせる音、ボサノヴァのリズムに乗せた「ブラジル」では歌うような色気あふれるメロディーと、サクソフォンの奥深さを教えてくれるプログラムが続きます。

 

 

最後を飾るのは「紙芝居オペラMOMOTARO」。
「新しいことを始めてみたくて、日本らしい紙芝居と音楽を融合させようと研究を重ねました」。
演奏する4人の背後に現れたのは「桃太郎」の巨大紙芝居。

メンバーをモデルにした登場人物は笑えるほどにそっくりです。

 

170121_054

 

イラストを担当した竹村育貴さんはアルバムのジャケットも担当しているそう。
「桃太郎」にひとひねり加えたコミカルなストーリーに合わせて演奏が進み、効果音のような音を出したり激しくなったりと、一風変わったオペラを観ているよう!

終演後のCD販売とサイン会には長い列ができていました。
娘さんがサクソフォンを演奏しているため訪れたという親子連れは「やはり生の音の響きは良いですね」

富山から来た高校生3人も部活でサクソフォンを演奏しているそうで、「生で見るプロの演奏は参考になります」と嬉しそうに話してくれました。

 

170121_060

 

多くのお客様と気さくに言葉を交わした4人。

温かな人柄もまた、多くの人を魅了しています。

 

170121_058

 


劇場・ホール TOPへ体験事業 TOPへ