コンテンポラリーダンスの‘振付家’に光をあてる、
シリーズ第十弾
上田に初上陸!
概要
コンテンポラリーダンスの振付家とは? 「振りを付ける」ことに留まらず、作家であり、演出家であり、思想家であり、冒険家であり・・・。ダンスは、時には社会を察知し、真実を探るメディアにもなります。 「Choreographers」は、作品上演&トークを通して、そんな振付家の未知なる役割や新しい価値について考え、発信するシリーズです。信州での公演は、2023年の松本市での開催に続いて2回目。上田市に初上陸です。
2025年信州・上田公演では、「KYOTO CHOREOGRAPHY AWARD(KCA)2024」の受賞振付家による2作品のほか、公募・選考会を経て選出された長野県在住の2人の振付家が新作を上演します。また、プレトークでは、日本のコンテンポラリーダンスの草分け的な存在である山崎広太さんと、ダンスの持つ可能性や地域にアートを拓いていくことについて掘り下げます。
気鋭の振付家による、全く世界観の異なる作品4本立て。コンテンポラリーダンスに関心がある方はもちろん、初めて触れる方も、ぜひトークと合わせてご覧ください。
※特設サイトにて、振付家インタビュー、プロフィール、フォトなどをご覧いただけます。
https://choreographers.jcdn.org
【振付家・上演作品】
中川絢音/水中めがね∞(東京)「しき」 *KCA2024 奨励賞
宮悠介(東京)「かたちたち」 *KCA2024 京都賞・オーディエンス賞
司白身/cue(長野)「空ろ木」 *地元作品
夕湖/月下の一群(長野)「Behind」 *地元作品
【プレトーク】
「地域にアートを拓いていくには!?」
山崎広太(振付家・ダンサー)
[振付家・作品紹介]
<「KYOTO CHOREOGRAPHY AWARD(KCA)2024」受賞振付家作品>
中川絢音/水中めがね∞(東京)「しき」
演出・振付:中川絢音
出演:金愛珠、平田栞、中川絢音、根本紳平
助成:公益財団法人セゾン文化財団
初演:2021年( 神奈川県立青少年センター スタジオHIKARI)


photo: Toshie Kusamoto
NF F NS NC 我かつて存在せず、そののち存在し、いまは存在せず、思い悩むことなし
自分が存在しない世界を私はまだ知りません。知りたいとも思いません。いつか世界は全てなくなるのですから。
天才も愚者も美⼈もブスも、地球ごと。だけど、何かを残すために精⼀杯になってしまうことがたまにあります。
あぁ、恥ずかしい。
そんな私を産んだ母は、骨を瀬⼾内海に撒いて欲しいらしいのです。墓より面倒臭そうです。
葬式について調べていたら、人生について考えていました。端的にいうとそんな作品です。
消えてしまった全てのものに愛を込めて。
>>中川絢音/水中めがね∞インタビュー(KCA2024) 「なぜダンスをするのか」を問い続ける
プロフィール

中川絢音
Ayane Nakagawa
2011年に〈水中めがね∞〉を立ち上げ、創作活動を開始。メンバーは各自の活動基盤を持ち、それぞれの自律的なクリエイティビティの交錯によって団体の活動を展開する。
Instagram @suimega8
*KCA2024 奨励賞 受賞作品
詳細プロフィールはコチラ
宮悠介(東京)「かたちたち」
構成・演出・振付:宮悠介
出演:小澤早嬉、星善之
初演:2024年(ムリウイ)


photo: Toshie Kusamoto
だからか私はいつだって、かたちに憧れ囚われている
私のかたちを乗り越えて、ぐしゃぐしゃでも真っ直ぐと
舞台に2つの肉体がある。
互いの人生を再生しながら同時にそれを浴び続ける。
彼らを見ていて強く思うのは、本当はかたちなんて手放したいのかもしれない。
互いに輪郭を溶かして、ぼかして、滲みだすような曲線がみえる。
ぐしゃぐしゃでも真っ直ぐとした曲線がみえる。
本作は創作にあたり、人の「かたち」に着目し次のことに取り組んだ。演者を形作るものについてのインタビュー/戯曲の交換/互いの動きの模倣による一連の動きの生成/かたちを抜け出るよう意図した曲線的な動きのルールの生成
>>宮悠介インタビュー(KCA2024) ダンスの「かたち」を超えて
プロフィール

photo: RyosukeSuzuki
宮悠介
Yusuke Miya
1998年生まれ。新潟県出身。身体表現者。舞台作家。筑波大学、大学院修了。自己の実体験をもとに自作自演で踊る作品を創作。YDC2022 コンペティションII 最優秀新人賞受賞。SAI DANCE FESTIVAL 2023 ソロ部門First Prize受賞。湘北短期大学非常勤講師。
*KCA2024 京都賞・オーディエンス賞 受賞作品
詳細プロフィールはコチラ
<地元作品:公募・選考会により選出>
司白身/cue(長野)「空ろ木」
構成・演出・振付:司白身
出演:さっとん、鈴木晶子、なみ
音楽・台詞:黒岩力也


「家」に沈む静かな空白を辿り、抜け殻のような私が、その隙間に空ろに滲んでゆく。
記憶と感覚を思考する身体の旅。
ふと立ち止まる、その場所はあなたにとって「家」と呼べるでしょうか。暮らしのなかで感じる居心地や違和感、何気ないルーティンの奥に眠る記憶や気配。私たちの身体は、それらを覚えていて、動き出すきっかけを待っているのかもしれません。「空ろ木」は、そんな声なき声に耳を澄ませるように思考する、身体の旅です。
※地元作品(公募・選考会により選出)
プロフィール

司白身/cue
Shiromi TSUKASA/cue
小劇場演劇に触れ演劇活動を始める。2015年上田市サントミューゼ市民参加型創造公演でコンテンポラリーダンスに関わり始める。2025年身体と感覚、思考のバランスを探る創作集団cueを立ち上げる。
※地元作品(公募・選考会により選出)
詳細プロフィールはコチラ
夕湖/月下の一群(長野)「Behind」
構成・演出・振付:夕湖
出演:馨子・小松睦美・原山聡矢・夕湖

photo:小野塚誠

photo:前澤秀登
誰にも背後に広がっているbehind の空間がある。
渦巻き果てしなく広がるそれぞれの空間を引き連れて、優しくも大きな気配を表出していく。
国・性別・年齢・環境・死生観。
考えること、感じること、思うこと、それに伴う行動や衝動は人それぞれ。
どのように生きたいのか、生きているのか、生きていくのか。
今回の各ダンサーも性別・年齢・死生観・行動や考え方は違う。
各それぞれBehindに持っている大きくてまだまだ広がる気配・エネルギーを出した時、
ついには他の人と混じり合ってしまい、結局は全てが一つになって、私もあなたもなくなってしまう。
何者でもなく何者でもある。
プロフィール

photo:矢萩篤史
夕湖/月下の一群
Yuko/Gekka-no-itigun
長野県塩尻市出身。小学校低学年より父の影響で暗黒舞踏の舞台に立つ。上京し、父の師匠である小林嵯峨に師事。本格的に舞踏を始める。「小林嵯峨+NOSURI」メンバーとして作品に参加。
現在は長野県内を中心に活動。
※地元作品(公募・選考会により選出)
詳細プロフィールはコチラ
<プレトーク>
「地域にアートを拓いていくには!?」
山崎広太(振付家・ダンサー)
聞き手:佐東範一(JCDN)
日本のコンテンポラリーダンスの草分け的な存在である山崎広太さんと、ダンスの持つ可能性や地域にアートを拓いていくことについて掘り下げて語ります。「キャマタおじさん」でも時の人となった山崎広太さんの、踊るようなトークをお楽しみに。
スタッフ
照明:長坂有紗 (㈱RYU) 音響:高田文尋(㈱ソルサウンドサービス)
宣伝美術:西岡勉
現地制作・広報:分藤香・矢萩美里(ADM Nagano)、小松順子
プロデューサー:佐東範一 ディレクター:神前沙織 全体広報・制作補佐:清水彩加
日時
8月23日(土)19:00開演(開場 17:45)
※プレトーク/18:00〜18:45
8月24日(日)14:00開演(開場 12:45)
※プレトーク/13:00〜13:45
会場
サントミューゼ 大スタジオ
チケットインフォメーション
発売日
2025年6月30日(月)10:00~
料金(全席自由)
席種 | 料金 |
---|---|
一般 | 3,000円 |
U-25/障がい者 | 2,000円 |
高校生以下 | 1,000円 |
※当日500円増
※障がい者は介助者1名も同料金
※JCDN会員割引有
※未就学児童入場不可
※プレトークは、要公演チケット提示
※「U25・障がい者」「高校生以下」チケットは、入場時に証明書をご提示ください。
※車いす席ご希望の方は、ADM Nagano(TEL:090-8527-5520)までお問合せください。
※開場時間は変更になる場合がございます。
※チケットご購入後の内容の変更、キャンセルはできません。
※営利目的でのチケットの購入ならびに転売は固くお断りいたします。
プレイガイド
●サントミューゼ
(WEB:要会員登録・無料)
(窓口)9:00~19:00
※火曜休館(祝日の場合は翌平日)
●Peatix https://choreoueda.peatix.com(準備中)
※障がい者割引・JCDN会員割引はPeatixのみ取扱。
■NPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク
ダンスと社会を結ぶ、ネットワーク型NPO
2001年、京都にて設立。「ダンスは、人間が生きていく上で不可欠な“生命力”を持っている」を信念として、ダンスの持っている力を社会の中で活かし、子供から老人まで日常生活の中でダンスに触れる機会を創ることを目的とする。
https://jcdn-web.org/
■ADM Nagano (The Arts of Dance & Movement, Nagano)
長野県を中心に、コンテンポラリーダンスやコミュニティーダンスに関わる企画をオーガナイズしています。JCDN主催、振付家を目指す若手を対象とした各地のプログラム『ダンスでいこう!! 2024信州 山あいの振付キャンプ』現地制作。
https://www.facebook.com/admnagano
https://www.instagram.com/adm_nagano/
https://x.com/ADMNagano
問合せ
ADM Nagano(担当:矢萩・分藤)nagano.dance●gmail.com TEL:090-8527-5520
NPO法人JCDN TEL:075-361-4685 MAIL:info●jcdn.org
※上記の「●」記号を「@」に置き換えてください。
主催 NPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク(JCDN)
共催 上田市(上田市交流文化芸術センター)
制作協力 ADM Nagano
助成